【映画紹介】豊田(周辺)の映画館上映お勧め作紹介(2021年5月)

「映画街人とよた」代表の清水が、豊田周辺映画館[イオンシネマ豊田KiTARA]と[ムービックス三好]で観られるお勧め映画を紹介するコラムです。テレビ等でバンバン宣伝しているメジャー作品はなるべく避けたラインナップにするつもりです。
※試写等を見ている訳ではなく、期待度も含めたごく個人的なお勧め作品です、あらかじめご了承ください。
本ページにて月イチペースでお勧め映画紹介していきたいと思います、よろしくお願いします。

4/30現在イオンシネマ豊田KiTARAの営業時間は21:00まで、ムービックス三好は通常営業されています。

イオンシネマ豊田KiTARA  https://www.aeoncinema.com/cinema/toyota/
「シカゴ7裁判」5月7日より上映
監督:アーロン・ソーキン 出演:エディ・レッドメイン
いつもより2ヶ月遅れで4月末に開催されたアカデミー賞は下馬評どおり「ノマドランド」が作品賞、監督賞、主演女優賞に輝きましたが、いつもは1~3月頃になるアカデミーノミネート作公開がGWにずれ込んだ形になって、いつもは大作が並ぶGWロードショー(そもそもゴールデンウィークと言う言葉は映画業界が作ったものです)が、コロナ禍の状況もあって、かなり渋いラインナップになってます。
「シカゴ7裁判」はアカデミー6部門にノミネートされながら受賞は逃しましたが、「ソーシャル・ネットワーク」でアカデミー脚色賞を受賞し「マネーボール」や自身の監督作「モリーズ・ゲーム」でも同賞にノミネートされたアーロン・ソーキン監督作、ベトナム戦争の抗議運動から逮捕・起訴された7人の男の裁判の行方を描いた実録ドラマでNetflix制作映画。
GWの豊田KiTARAはこれ以降の紹介作のとおりかなり渋めのラインナップです。映画ファンの方はぜひ。
期待度☆☆☆☆★

「Mank マンク」5月7日より上映
監督:デビッド・フィンチャー 出演:ゲイリー・オールドマン
「ソーシャル・ネットワーク」「ゴーン・ガール」の鬼才デビッド・フィンチャーがメガホンをとり、「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」のオスカー俳優ゲイリー・オールドマンが、不朽の名作「市民ケーン」の脚本家ハーマン・J・マンキウィッツを演じたNetflix制作映画。
本作もアカデミー10部門でノミネートされ、撮影賞と美術賞を受賞。日本公開は昨年11月ですが、アカデミー需要で豊田で上映されるのはうれしい限り。
本作はなんてたってデビッド・フィンチャー監督作、アカデミーに関係なく公開作は観ておきたい今や大御所感も漂う監督です。フィルモグラフィはこのとおり。
「エイリアン3」(1992年)
「セブン」(1995年)
「ゲーム」(1997年)
「ファイト・クラブ」(1999年)
「パニック・ルーム」(2002年)
「ゾディアック」(2007年)
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(2008年)
「ソーシャル・ネットワーク」(2010年)
「ドラゴン・タトゥーの女」(2011年)
「ゴーン・ガール」(2014年)
「Mank/マンク」(2020年)
「セブン」や「ファイトクラブ」の頃は賛否もありましたが、「ゾディアック」くらいからは錚々たるラインナップですよね~。
期待度☆☆☆☆☆

「ジェントルマン」5月7日より上映
監督:ガイ・リッチー 出演:マシュー・マコノヒー
「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」「スナッチ」のガイ・リッチー監督によるクライムサスペンス。
ガイ・リッチ―と言えば元マドンナの夫っていう印象が強いですが(離婚して10年以上経ってますが)、若手注目株監督として注目された「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」「スナッチ」は面白かった。その後も「シャーロック・ホームズ」シリーズなど実績を重ねてきてますね。マシュー・マコノヒーも久しぶりに観たいなぁ。
期待度☆☆☆★★

「街の上で」5月14日より上映
監督:今泉力哉 出演:若葉竜也 穂志もえか 古川琴音 萩原みのり 中田青渚
「愛がなんだ」の今泉力哉監督が、下北沢を舞台に1人の青年と4人の女性たちの出会いをオリジナル脚本で描いた恋愛群像劇。
今泉力哉と言えばゴリゴリの自主映画出身で、そのまま本編も着実に撮ってきている監督です。自主映画にかかわるストーリーもあるようで、見てみたい作品ですね。
期待度☆☆☆★★

「JUST ANOTHER」5月14日より上映
監督:大石規湖 出演:the 原爆オナニーズ
2020年で結成38年を迎える日本を代表するパンクバンド the原爆オナニーズのキャリア初となるドキュメンタリー映画。映像作家、大石規湖は疑問を抱く。なぜこのバンドは愛知県を拠点にし続けているのか。なぜバンドに専念しないで仕事をしているのか。なぜ60歳を過ぎて今なお激しいパンクロックに拘っているのか…。
いや~、イオンシネマ豊田KiTARAの5月なかなかの渋さですね。こういう時にちょっとでも多くお客さん入って欲しいなぁ、、、。
期待度☆☆☆★★

アカデミー賞3部門受賞の「ノマドランド」もまだまだ上映中です。
前回レビューも書いてます、こちら → https://eigamachibito-toyota.blogspot.com/2021/03/20214.html

ムービックス三好 https://www.smt-cinema.com/site/miyoshi/index.html
「ミナリ」上映中
監督:リー・アイザック・チョン 出演:スティーブン・ユァン
1980年代のアメリカ南部を舞台に、韓国出身の移民一家が理不尽な運命に翻弄されながらもたくましく生きる姿を描いた家族映画。2020年・第36回サンダンス映画祭でグランプリと観客賞をダブル受賞した。
本作もアカデミー賞絡みでの公開。6部門ノミネートで助演女優賞を受賞。韓国映画ではなくアメリカ映画ですが、監督も韓国系、ほぼ韓国キャストで、昨年の「パラサイト/半地下の家族」に続き2年連続でアカデミーに絡んでくるのは、ここ20年の韓国映画の隆盛を見ていれば当然と言えば当然です。これも観ておきたい。
期待度☆☆☆☆★

「ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから」5月7日より上映
監督:ユーゴ・ジェラン 出演:フランソワ・シビル ジョセフィーヌ・ジャピ
「あしたは最高のはじまり」のユーゴ・ジェラン監督が、最愛の女性が自分のことを知らない、もう1つの世界に迷い込んでしまった男性を描いたフランス発のファンタジックラブストーリー。
アカデミー絡みでない洋画も1本。フランス・ベルギー映画。映画サイトの採点も高めですね。
期待度☆☆☆★★

「名も無い日」5月28日より上映
監督:日比遊一 出演:永瀬正敏、オダギリジョー、金子ノブアキ
名古屋を舞台に永瀬正敏、オダギリジョー、金子ノブアキ演じる3兄弟の数奇な運命を描いた人間ドラマ。13年ぶりの実写映画出演となる今井美樹、真木よう子らが顔をそろえる。監督は高倉健のドキュメンタリー「健さん」や樹木希林が企画に参加した「エリカ38」などを手がけた日比遊一。
東海地区先行公開。
期待度☆☆☆★★

番外編
大島渚監督作「戦場のメリークリスマス」「愛のコリーダ」のデジタル修復版がムービックス三好にて公開中!「戦場のメリークリスマス」はまもなく終了、「愛のコリーダ」は始まったところです。
https://oshima2021.com/

清水雅人プロフィール
2000年頃より自主映画製作を始め、映画作り仲間を中心に周辺の映画製作団体も統合してM.I.F(ミフ Mikawa Independet Movie Factory)を設立。監督作「公務員探偵ホーリー2」「箱」などで国内の映画賞を多数受賞。また、全国の自主制作映画を上映する小坂本町一丁目映画祭を開催。
2012年、サラリーマンを退職/独立し豊田星プロを設立。豊田ご当地アイドルStar☆T(すたーと)プロデユース、映像制作、イベント企画など行う。
2016年、豊田では初の市内全域を舞台にした劇場公開作「星めぐりの町」(監督/黒土三男 主演/小林稔侍 2017年全国公開)を支援する団体 映画「星めぐりの町」を実現する会を結成し、キャストオーディションやエキストラ管理、協賛金事業などをサポート。
2020年、映画「星めぐりの町」を実現する会を発展継承する形で「映画街人とよた」を設立。2021年全国公開予定「僕と彼女とラリーと」支援ほか、豊田市における継続的な映画映像文化振興事業を行う。


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